シスバイオ株式会社様

短期間かつ低コストで必要十分な業務システムの立ち上げに成功

『シスバイオ株式会社』
フランスの試薬メーカーCisbio Bioassays社の日本法人として2015年1月より製薬企業を始め、国公立研究機関並びにバイオベンチャー企業に向け製品販売を開始。
取り扱う製品は「研究用試薬」で主に創薬研究市場で使用されている。輸入した製品の販売を行うだけでなく、日本でラボを設置し専任技術者が顧客の要求に合わせたカスタマイズ製品にも対応できる体制を整えている。

日本法人の短期立ち上げのために、すぐに使える必要最小限の仕組みを

Cisbio Bioassays社は創薬研究の初期段階で行われる「スクリーニング」において有効な化合物を選択するための「蛍光標識試薬」を製造・販売しています。2014年10月の日本法人設立に伴い、販売・在庫管理システムを急遽構築することとなりました。
同社でロジスティクス、ITを統括する根本氏は、「本社では2016年に新ERPの稼働が予定されており、いずれはグローバル展開されるとの情報もあったので、まずは初期導入費用を抑えた最小限のシステムを導入し、必要に応じてシステムを充実させていくという戦略を取ることにしました。業務自体は熟知していましたので、業務上システム化が必須である部分を切り分けて、システム選定に入りました」

外貨対応とロット管理と輸入諸掛按分は必須機能

根本氏は7社の販売・在庫管理システムを選定。2週間ですべての会社の営業担当者と面談し、機能や見積を確認。導入期間、機能、システムのライフサイクルが短くなる可能性も考慮してクラウドサービスに絞りました。
「機能としてはロット管理や外貨対応、輸入諸掛按分に対応していることが必須でした。必須業務工程に対し、システム標準機能での対応なのか、カスタマイズ対応なのか、運用対応なのかを各社比較しましたが、他社のシステムはコスト的にかなり高く、機能とコストのバランスが取れたEX-TRADEの導入を決定しました」

わずか1 ヶ月でシステムの準備が完了

EX-TRADEの導入決定は2014年11月の初旬。2015年1月の営業開始までは3ヶ月を切っていました。さっそく1150種にのぼる商品マスターの登録や帳票類のカスタマイズに入りました。根本氏は「正直、最小限とはいえ、1月までにシステムの完全構築は難しいと考えていました。
しかし、EX-TRADEの基本機能はかなり充実していたので、システムの根幹に関わるようなカスタマイズは不要でした。弊社要望のエンドユーザー別の売上管理についても、受注時の納品先に紐付ける形で実現し、当初考えていた機能を1ヶ月ほどで満たすことができ、無事1月の営業開始を迎えました。
限られた時間での対応でしたので、稼働後にも細部の調整を行いましたが、オンコールでのサポートにもしっかり対応いただいたので、調整もひと月ほどで収束し、以降は安定して業務を行うことができました。おかげで早い段階で標準機能の補充基準数量について確認する事ができ、現在、発注数決定では楽をさせていただいています」

予定より長期の運用を見据え、システムの本格的活用へ

根本氏は、「最近になって、どうやら本社のERPを使えるようになるには少し時間がかかりそうだという情報が入ってきたため、当初の予定より長い期間EX-TRADEを使う事になりそうな状況になってきました。そこで、今まで運用でカバーしていた業務に関してもEX-TRADEを使うよう検討を始めています。一部在庫管理まわりで使いにくいところも出てきているので、その点も改善を考えています。
また、基本的には弊社製品の品質保証期間は1年ほどあるので厳密な在庫管理は必要ないのですが、管理の観点から分析機能を活用して在庫量の適正化を図っていきたい」と今後の展望について語ってくださいました。

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