商社向け外貨販売管理システム » システム構築費用を抑えるには
企業は一般的に50名を越えるあたりから、業務システムの導入を検討されるケースが多いと思いますが、その際の参考として、開発ベンダーが考える「費用を抑えるポイント」について3点ほど挙げてみました。
実装の深さ(どの程度まで作りこむのか)を明確にする
委託開発(ベンダーから見ると受託開発)では、開発工数に単価を掛け合わせて見積金額が提示されます。システムの中身はそれなりに複雑なので、ベンダー側は、要件を各工程に細分化し、過去の経験値にもとづいて見積工数を割り当てます。ただし、その際、範囲(とくに実装の深さ)の不明確な要件があると、細分化しきれず余裕を見てざっくりこの程度という概算見積をすることになってしまいます。面倒ではあっても、ベンダーから提示された提案内容をよく吟味し、「作りこみ過ぎ」につながる部分を見つけ、要件の簡略化に努めていただくことで、費用を抑えることができます。
要件レベルで費用対効果を分析する
「2:8(にっぱち)の法則」をご存知の方も多いと思いますが、ユーザー要件の2割を実装するために、エンジニアは8割の工数を使うと言われることがあります。それほど極端ではないにしろ、重要でない要件に対して実は開発工数がとてもかかったということはよくある話です。そうした無駄を回避するために、個々の要件を実現した場合のメリットを定量化する工夫を取り入れるとよいかもしれません(例えば、受益ユーザー数 * 削減できる業務時間)。弊社のクライアントの中には、要件毎に費用を受益課に配賦し、費用対効果をそれぞれの受益課に判断させるという仕組みを取り入れているケースもあります。
やみくもにWEBを採用しない
WEBシステムはインストールせずにどの端末からでも利用できるので利便性は高いですが、その一方で機能がブラウザのバージョンに依存するためテスト工数が増え開発費用が高くなります。Windows Vistaからは、.Net Frameworkと呼ばれるアプリケーション基盤がすでにインストールされており、クライアント/サーバー型(C/S)システムの保守性は随分向上しました。また、厳密には、C/SシステムでもソフトウェアVPNを利用したりHTTPSプロトコルを利用することで、インターネット上での利用も可能です。社内利用が主となる業務システムでは、WEBの必要性をよく検討された方がよいでしょう。(今後、Microsoftが提供するSilverlight技術が定着すれば、状況が変わってくるかもしれません)
いずれにしても、システム導入後の「利用イメージ」がしっかりできているかどうかがポイントになってくると言えます。